「肉を食べると攻撃的になる」って本当?

こんにちは。予防栄養支援協会の管理栄養士、秋永です。

 

“肉を食べると攻撃的になる”

 

そんな言葉を一度は聞いたことはあるのでは無いでしょうか?

ネットで検索してみると、

 

・獰猛(どうもう)な動物を食べると、食べた人も獰猛になってしまい攻撃的になる。

・家畜には成長ホルモン剤が打たれているから、残留した成長ホルモンによって興奮状態が作り出されてしまい攻撃的になる。

・いつもイライラしていたが、肉を食べるのを止めて野菜中心にしたらイライラしなくなった。

・家畜の殺される際の悲しい気持ちが食肉に宿っており、食べた人の精神に悪影響を及ぼす。

・ヨーロッパには「肉食は思想と知恵を鈍らせ、菜食は人を温和にし賢者をつくる」という考え方がある。

 

…など、科学的なような見方からスピリチュアルな見方まで様々な見方があるようです。

一方で、ビーガン(菜食主義)の人でも攻撃的な人や鬱っぽい人もいるから関係無いのでは無いかと言う意見もあるようです。

 

しかし、肉類の過剰摂取を止めて、精神状態の変化を感じている方がいるように、肉類の摂取が人間の性格に影響を与えるのは“本当”であると言えます。

その理由は、ミネラルのバランスにあります。

 

ミネラルと言うのは、人体の約4%の重量を占めるもので、人間の体を燃やした時に残るもののほとんどです。

カルシウム・マグネシウム・ナトリウム・カリウム・クロール・鉄・亜鉛・マンガン・銅・ヨウ素・セレン・クロム等があります。

そして、これらのミネラルは連動して働いているものがあり、バランスが大切になります。

例えば、巷では「カルシウムを取りましょう」と声高に言われていますが、カルシウムのみをたくさん取ってしまうと、カルシウムとマグネシウムのバランスが崩れてしまい、却って骨を溶かしてしまうという現象が起こります。

これをカルシウムパラドックスと言います。詳細は下記の記事を参考にされてください。

参考記事:牛乳は骨を弱くする!カルシウムパラドックスって何?

ですから、実はカルシウムでは無く、マグネシウムをしっかり摂ることが重要だったりします。

参考記事:精製穀物を玄米に変えよう

 

では、肉類はどのようにミネラルのバランスが悪いのかと言うと、カルシウムに対してリンを多く含んでいるという点です。

カルシウムはマグネシウムだけでなく、リンとのバランスも重要になります。

カルシウムは成人男性で約1㎏体内に存在すると言われています。

そしてその大部分は骨に存在し、リンと共にヒドロキシアパタイトと言う物質として存在しています。

骨の中のカルシウムとリンの量のバランスは、2:1と言われています。

しかしながら、肉類や加工肉類・加工食品でリンを過剰に摂取してしまうと、リンを尿から排出するために上皮小体(副甲状腺)という器官からパラソルモンと言うホルモンが分泌されます。

そうすると、パラソルモンの作用によって骨吸収(骨を溶かすこと)が亢進し、血中にカルシウムが出てきます。

ですので、リンの過剰摂取が続けば、骨が弱くなり骨粗鬆症の原因になります。

また、カルシウムが骨から溶かし出されて血液中の濃度が上昇すると、細胞の中に入り込んでしまいます。

元々、細胞の中にはカルシウムは殆ど存在しません。細胞外液と比べるとその濃度は1/10000です。

この濃度の差を生かして、一時的に細胞内のカルシウム濃度が上がると情報を伝達したり細胞で何らかの反応を起こす際のスイッチの役目になるような仕組みが細胞に備わっています。

細胞外にカルシウムを汲み出すにはマグネシウムが必要ですが、マグネシウムは現代人では不足しており、カルシウムが細胞内に留まってしまいます。

すると、本来何らかのスイッチが入った時にだけ上昇するはずのカルシウム濃度が常に上昇している状態になってしまい細胞に不都合が生じます。

例えば、神経細胞では情報伝達の際に神経伝達物質を放出しますが、この反応はカルシウムが神経細胞に流入することによって起こります。

ここに、リンの過剰摂取でイライラしやすくなる原因があります。

カルシウムが神経細胞の中に留まってしまう為、神経が常に興奮しやすいような状態になるのです。

これはあくまでも神経細胞での話ですが、カルシウムが活動のスイッチになっている細胞は多くあり、全身の細胞でこのような不都合が起こると考えて良いでしょう。

 

ですから、リンの過剰摂取をしないようにする為には、肉類、肉加工品、食品添加物を含む加工品を摂り過ぎないように注意する必要があります。

特に、ハム・ソーセージなどの肉加工品、食品添加物(pH調整剤等)には人為的にリン酸塩が添加されており、リン過剰摂取になりがちです。

 

脂質の質からも、たんぱく源としておすすめなのは、魚介類・大豆製品です。

過去記事:今話題のn-3系脂肪酸(オメガ3)って何?

肉ばかり食べている方は、魚介類・大豆製品を中心に食べるようにしましょう。

 

 

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秋永 百合香

秋永 百合香

予防栄養支援協会代表の秋永です。北九州市で管理栄養士をしております。 予防栄養(病気にならず健康でいるための栄養)をコアとしたサービスを提供しています。料理教室(思いやりごはん講座・魚の捌き方教室)の主宰、講演・社員研修の講師、ラジオのパーソナリティ、コラムの執筆等を行っています。どのサービスにも共通しているのは「人の人生を本質的により良くするもの」だと言うことです。尊敬している人は美輪明宏さんとグレース・ケリー。好きな食べ物は刺身。

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